特撮ヒーロー雑記

ウルトラセブン 第37話「盗まれたウルトラアイ」

割とアングラ・テイストな画面作りのせいか、視聴中に寝てしまう割合が高いエピソードだったが、連日の同人作りで睡眠不足の割に神経だけは研ぎ澄まされ状態であった為、最後まで視聴できた。

正直、いわゆるクリーチャー系の存在が出ないので子供心に厳しいものがあったし、題名の「盗まれたウルトラアイ」も今更感があるし、いわゆる祖国から見捨てたれてしまう工作員という意味では初期のスパイ物の変形の流れに沿ったものでもあった。

しかし今回は見かけは人間そのものであるマヤだからこそ……という部分はあって、何となく交流が出来そうな相手だけど地球爆破の使命を帯びて……はペガッサ星人と被るのだけど、ペガッサ星人は「ダークゾーン」に潜んでいるクリーチャー系なので地球では生き辛そうだが、マヤは地球人と概観は変わらないのだけど地球人を下に見ているので共存できないという。この辺が宇宙侵略モノであるながら、その実は冷戦を背景にしてるのだな〜という気にさせる。

地球に潜む地球人に瓜二つな宇宙人という意味では先にルパーツ星人がいて、こちらもゼミという個人名があったり女性という共通項目もあるのだが、どちらかというと「ウルトラマン」のプロトタイプな部分もあったので、そういう意味でマゼラン星人マヤは正しく「ウルトラセブン」のネガに位置するキャラクターなのだろう。

アングラ・バーという時代の空気を象徴する場が出てきたりする辺り、後番組である『怪奇大作戦』のような空気を醸し出していたり、アングラ・バーの客が全員ウルトラアイを掛けているという幻想的な場面も印象深い(マヤがテレパシーで客を操ったのだろうか?)。まぁ印象深い反面、いつもこの場面で撃沈していたのだが。時代的に、去年見た『『コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜 THE LAST SONG』を思い出したりもしたよ。

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マゼラン星人から発射された地球破壊ミサイルは宇宙ステーションを破壊する威力を見せつけるし、久々のウルトラホーク2号の新撮シーンもあってミニチュアの見せ場もあるが、その演出は淡々としたもので、その辺が逆に終末感を煽っている。

最後の雑踏を行くダンのモノローグには一人の青年としてのモロボシダン、地球で生きるたった二人の宇宙人としてのウルトラセブンの両面が垣間見られるが、これは最終回に繋がっていく要素でもあるし、後世の『ウルトラマンレオ』でのダン隊長にも繋がってく部分はあったと思うのだな。

ウルトラマンジード

「サラリーマンゼロ」!題名から掴みはOKだが、ゼロと憑依体の漫才はやっぱ『ウルトラマンサーガ』(2012年)のタイガとゼロのやり取りを見て、やってみたくなったんだろうなー。更にゼロの台詞ではウルトラマンと人間が合体する事で、人間は肉体のダメージを治癒、ウルトラマンの方はエネルギーの温存が出来る事が判明。

昔みたいな完全一体化は色々と難しいのかしらん?もっとも、この説明は番組の根元に関わるものであり、毎回OPには登場しているのに全然登場してなかったウルトラマンキングは「クライシス・インパクト」で崩壊した宇宙に憑依する事で宇宙を回復していた事が判明。ゼロが地球を見て“久しぶりだぜ”と漏らしていたので、地球にキングの核があるのかね?

ゼロが乗り移った伊賀栗レイトの台詞から、地球人の「クライシス・インパクト」の把握状況が伺えるし、DC COMICSの『CRISIS ON INFINITY EATHRES』(1985−1986年)もそんな感じだったんだろうか?レイトの奥さん役がミズキ隊員なのも、歳月を感じる。あとレイトがダークロプスゼロとジードの戦いを見て“あなたも行かなくていいんですか?”とゼロを即す台詞も面白い。

ジードの戦いは前屈みでちょっと怪獣っぽいのだが、今回はウルトラマンをを信じる子供からちゃんと名前付きで応援して貰い、“ヒーロー”としての自信を持ち、自分が「ウルトラマン」であるという自覚を持つ流れが王道ながら素晴らしい。

その子供のリトルスターがセブンのウルトラカプセルになったのだが、「ソリッドバーニング」は蒸気を噴射する描写がロボット臭くてな。アーマーという解釈なんだろうが。スラッと立つ姿はレオっぽく、「プリミティブ」と差別化も出来てると思うが。坂本監督による『ジャンボーグA』も見たくなったな(ジャンボットでなく)。ジードスラッガーを足に付けるアクションも良い。

思えばベリアルの息子がゼロの父親と師の力を借りて、ゼロの偽者を倒すという流れが非常に因縁を感じるし、ゼロの初登場回らしいセレクトなんだが、そのおかげでジードの力がウルトラカプセルによるもので、ゼロの使命が盗まれたウルトラカプセルやライザーの回収である事が判明。まだまだ波乱がありそうなのだ。

宇宙戦隊キュウレンジャー

アルゴ船の中で冬眠していた男は鳳ツルギという名のチキュウ人であった。自称“伝説の男”で言う事は嘘臭いが、「ジャークマター」の歴史学者(着ぐるみ使い回しを台詞でフォロー)はその名を知っていたし、地球には「鳳ツルギ科学研究所」という施設も残っていたので、それなりに権威のある科学者だったらしく、ラプターを修理したりもする。

実は地球の歴史は「ジャークマター」が改竄していた事が判明し、元より視聴者の住む世界とは別世界である事は了解澄みではあったが、結構異なる歴史を歩んでるのだなー等と。

もっとも、この鳳ツルギも天然入ってるのだが、“伝説”という言葉を連呼し過ぎて重みが無く、キャラ付けが別の方向に作用しているような気がする。最初から“伝説の救世主”である男が“伝説の救世主”になった「キュウレンジャー」達にリストラを要求するのも悪気があってではない。その理屈は闇医者に近いものであり、打倒「ジャークマター」に特化している為に、他のメンバーから誤解されてるのも面白い。

ハミィのヘラクレス・キュータマ使用の見せ場もあったり、実はドン・アルマゲはかつて鳳ツルギに倒されていたという事実が発覚し、ドン・アルマゲはどうやって復活したのか?或いは別の何者かがすり変わっているのかという新たな謎も提示される。

ま、伝説とか言ってますが、300年程度前にコールドスリープに入ったので、割と近世だとは思うのだけど。ツルギの台詞“歴史は書き変えるものではなく、作り出すもの”とは、「キュウレンジャー」の方向性を表しているかのようだ。

最後の「キュータマ音頭!」は、なんか久々だなこーいうの。イマイチ出番が確保できないホシ★ミナトも出てます。

仮面ライダーエグゼイド

永夢に取り込まれる事で生存していたパラド。今回の見どころはパラド、グラファイト、ポッピーのそれぞれの“バグスター”としての在り方のぶつかり合いだと思う。特にパラドは一旦は倒されて“死”の恐怖を体験しているだけに印象深い。野心家であったキャラクターが葛藤を経て、“もう一人の永夢”として自覚する流れはまるでハカイダーだ。

そして永夢へ謝罪するパラドは酷くみっともなく、故に説得力を持つ。永夢の“命”への思いも同時に伝わる。甲斐翔真と飯島寛騎の渾身の演技に注目だ。本来、エグゼイドと戦う為に生まれたパラド。だからこそ、ここでは真の意味でダブルライダーである(仮面ライダー2号仮面ライダー1号を倒す為に生まれた)。生命の重さや心を知って恐怖を乗り越えたとき、怪人は「仮面ライダー」に生まれ変わったのだ!

思えばパラドの見苦しくもあった懺悔シーンも終盤だったから可能になったとも思える。つーか、スティンガーといいジュリオ=ピカリオといい、最近は済し崩しに許されたり仲間になる事はなく、ちゃんとゴメンナサイする流れに戻ってきてるよね。

永夢が変身できない状況から、他のライダーの「ムテキゲーマー」のラリーを経て、全員が黎斗以外の全員が変身不可の状態に。更に久々の「ダブルアクションゲーマー レベルXX」の登場からパラド復活!パラドの葛藤を経て懺悔という心理的変化に加え、ムテキゲーマー」の復活とパラドクスとの共闘まで、たった1話で怒涛の快進撃。その合間にニコの想いとか映画への複線も引くなど、盛りだくさん過ぎだが全くダレてないのも凄い!

最後はエグゼイドとパラドクスのダブルライダーキックで遂に檀正宗も終わりかと思いきや、まさかのリセット!かなり反則技であるが、「ゲーム」を題材にしている本作ではぎりぎりアリの選択だし、最後の最後のここぞというところで切り札を出してくるとは。能力を発現した本人も無意識で発現させたバイツァ・ダスト状態ってのも面白い。

次回は一体どーなるの?と思うのだが、ここで生存してるグラファイトと飛彩、大我の因縁の決着を用意していたとは心憎い。残り一ヶ月だが、全く見逃せないな。

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